フィンランド教育とPaKT

 

 世界一と言われたフィンランド教育。それを日本で適応する形で取り入れようとしたのが、PaKTの起こりです。なぜ、フィンランドは世界一の教育なのか。フィンランド教育の本質を創設者の松榮秀士は、「自然」と「信頼」であると捉えました。エアギターや、凍った池を使ったメリーゴーランド、サウナ文化、マリメッコ、ムーミン。フィンランドは、自然を愛し都市と田舎の2拠点での生活をする人が多いそうです。なにもない自然の中で、空想する。希少性に価値があるのは、ご存知の通りです。空想はその人だけのものであり、希少性そのもの。しかし、空想では、他者は触れられません。そこで、想像できる状態にします。つまり、企画書に落とし込みます。企画書は現代人の魔法。企画書にして伝えることで、一人の空想を共有することができます。触れられるものになります。そこから実際に形にしていく創造の段階があります。創造とは、感じられるものをツクるということです。自然を起源にした教育は、空想→想像→創造のサイクルを繰り返し、その過程で失敗を繰り返し、反省し力を得るようになります。

 

 信頼とは、目をかけてもらっているという安心感から生まれます。安心安全の環境であるからこそ、人は挑戦できます。深い話をしたり、弱みを打ち明けたりし、共感共有の中から応援が自然発生的に生まれてきます。教育に必要なことは、この信頼がある環境。信頼できるのかどうかを、子どもでも大人でも関係なく、人はみようとします。フィンランド教育の中で、本当かどうかわかりませんが、宿題がないという話を聞いたことがあります。この話を聞いたとき、納得したことを覚えています。それは、勉強をしていないということではありません。目をかけてくれていると安心できる環境がある人は、宿題という形でなくても、努力したいと感じるし、努力したことを伝えたい!と思うはずですから。学ぶとは、挑戦するとは、環境が大切だということです。

 

 フィンランド教育で気づいた本質を日本で行う。そのまま持ってきても合わないところがありました。そこで、日本で受け入れられる形にしようと、3つのルールを決め、その3つをすべて満たしている形で、空想→想像→創造の過程で学ぶサイクルを行う環境がPaKTです

3つのルールとPaKT

 

空想→想像→創造の過程で学ぶサイクルは、日本で自由に行えません。ヒエラルキー構造のトップダウン型組織(誰かが正解になる組織)ではなく、誰もが手を挙げ、逆ヒエラルキー構造平面6方向展開型組織(誰もの正解になり、お願いから広がる組織)である必要があると考え、地域・共育・アートのルールができました。PaKTでの活動は、全てこの3つのルールを満たすことが前提になっています。

 

  • 地 域|自分たちがなにかやろうという場所は、誰かがオモイをもってツクった場所。しっかりとコミュニケーション・カンバセーションを行いオモイに応える形で行う。 
  • 共 育|企画者にも学びがあり、参加者にも学びがあること。
  • アート|遊び心。感動するもの全てがアート。アート視点(表現の根源)をもって、感情を動かす工夫を考えること。

WHY

なぜ、それをするのか。

 

「これからの社会で生きる上で必要なこととは、なにか」
これからの若者が「ツクるを学ぶ環境」をデザインする PaKT にとって考えなければならないこと

人口減少社会がもたらす常識の変化
技術革新がもたらす働き方の変化

人にとっての働く目的は、「豊かさ」を目指すことである中で、 これまでの社会のエラーがなぜ起きたのか。
貨幣経済中心=発展を求めた中で、人と自然が劣化した。
(貨幣経済では貸借対照表上で、人と自然が負債となる)

働くほどに、発展し、
働くほどに関係性で救われるネットワークが産まれ、
働くほどに自然が豊かになることを目指したい。

PROPOSAL

提言

 

人を中心とした経済・自然を中心とした経済・貨幣を中心とした経済

3つのバランスをとった 働き方が豊かであるという価値観を認識すると、

人は真に豊かさを目指すことができる。

1つの経済から3つの経済へ

VALUE

3つの経済をそれぞれに学べるプログラム

貨幣・関係・自然それぞれを資本にした経済を体感するプログラム

人は、体験から学ぶことが9割と言われています。

PaKTでは、提言を根拠にそれぞれを資本にした経済を立体的に体感することで

自ら大切にしたいことや、持続可能な価値観を育んでいきます。

貨幣を資本にした経済

 

この30年近く、日本ではほとんど物価が変わっていません。街も子供の頃から変化していない中で、発展を知らない世代が育っています。発展とはなにか。発展していく社会とはなにか?を体感し、学ぶプログラムを提案します。

・中国国立大学インターンシップ

・全額奨学生留学サポート

人間関係を資本にした経済

 

人の関係性は数値化するものではないが、感じられるもの。また、数値化すべきものではなく、豊かさとして存在する文化です。働けば働くほど、人間関係が豊かになっていく経済を学ぶプログラムを提案します。

・マナビノバ

・村・留学

・働くを考える国際若者会議

・キャンププログラム

・3日間ミーティング

・アートプロジェクト

・月一行動学舎

自然を資本にした経済

 

働けば働くほどに、自然が豊かになっていく。私たちは、自然を資本にした活動を自然資本と定義しています。自然を豊かにする活動に、人や、お金が集まり、結果自然が豊かになっていく。自然を資本にした豊かさを学ぶプログラムを提案します。

・村・留学

・パンダインターン

・パクトアウトドア