学習者を中心とした関係性から学ぶための理論
予め解決方法が決まっていない課題に取り組む過程でメンバーが抱える個人的な不安や悩みも共有し、
人と人との関係性を基盤に、チームで楽しみながら解決していく学習理論です。
▼小・中・高校生にとってのRBL教育
教科を通じて、関わる術を学んでいきます。
山を例にすると、
数学的に捉えると、木の本数で捉えることが出来ます。または、面積で捉えることができる。
国語的に捉えると、物語を生み出すことができる。
理科的に捉えると、CO2の吸収量を知ることができるし、動植物を研究することもできる。
社会的に捉えると、地理関係や、歴史から文化を知ることができる。
このように1つの事象を捉えるための術を小・中・高校の間で学ぶことになります。
▼大学生にとってのRBL教育
高校までで学んだ術を活かし、実際にプロジェクトにして、関わり方を学んでいきます。
山を例にすると、
物語を創りだすことで、価値を構築し、山の捉え方を定義付けする。
チームで動けるように、プロジェクトとして見える化するにあたり、数学的思考で要素分解していく。
理科的に事象を細かく分析し、社会的に一般化していく。
その過程で起こる、ドラマやトラブル、人の感情、環境の変化を通じて、自身の役割や立場など、様々な要素を立体的に捉える力を養成します。
なぜ、RBL教育が有効なのか
今社会では、成果のみに注力し、その過程をおろそかにしている傾向にあります。
その結果、心身ともに疲れ果ててしまう人は少なくありません。RBL教育を受けた人は、自分だけでなく、仕事を含む自分の周りのコミュニティに働きかけ、お互いの悩みや不安を共有する関係性を構築し、プロジェクトに取り組むことができるようになります。
過程をも楽しむことで、予想した以上の成果を生み出せる創造性を持った人へとなっていきます。
RBL教育を受けた人がいることで、周りの人を巻き込み、チームでリスクのシェアや喜びの共有ができるのです。
人はひとりではない。
これがRBL教育が目指す豊かさであり、
人、そして社会を豊かにしていくことに繋がっていきます。
|目的|
活動する上での、原動力を創造する。
|手段・考え方|
・この場所がある理由を、一人ひとりの立場に立って想像すること
・プロジェクトをツクったからこその、協力者に対し、産まれる感謝の豊かさを感じる。
・心地よく生きられる安心安全なコミュニティを得る。
|目的|
答えを求めるのではなく、自ら答えを導く人となる。自分の役割を見つけられる人へ。
|手段・考え方|
・自分に関係する自分が守るべき人をクライアント(自らの保護下にある人)と定義する
・クライアントには2種類あり、外のクライアントと中のクライアントがある。
→外のクライアントは、提供するサービス・商品の受益者を指す
→中のクライアントは、上司・部下・同僚など提供するサービス・商品を生み出す際の関係者を指す。
「相手(クライアント)は自分になにを望んでいるか」と問う視点。
自分の立場を明確にしておくこと(社会的自己の理解)が必要。
|目的|
活動を続けることで、信頼が生まれ、自らが解き放たれ、関わる人が豊かになる。
|手段・考え方|
・信頼は継続されることで生じる。
・信じられる戦略 いかに協力者が広がり、協力者にとっても参加・購買することで、心地よい状態で有り続けられるのか。
・ワクワクする計画 人は楽しいに巻き込まれれる。計画された偶発性理論などに代表される。良くなっていく方であれば、自由裁量の中で産まれる
・ビジネスモデル(継続される仕組み)ピクト図解などができるように訓練し、自らのプログラムにおいても、継続できるようにしておく。
・マネジメント
内部マネジメント
外部マネジメント
不確実な社会において、過程を「楽しむ」という概念の必要性
・「楽しい」に、人は巻き込まれる
・答え(常識)がないからこそ、楽しむ概念
関係性が不確実社会において信頼を構築し、人を孤独から救う
・個人的な弱みを共有するコミュニティ
・自らを孤独でなくし、他者を孤独から救う
①「やりたい」に人を巻き込む。=ワタシのプロジェクトを始める。
②誰かの「やりたい」に巻き込まれる。=プロジェクトメンバーの一員になる。
※生まれたての赤ちゃんにやりたいことはない。誰かのやりたいを見て、自分のやりたいが育つもの。
あなたも、ツクって提案(PaKT)、その過程でRBLを意識し、これからの社会で豊かな関係性を育める、素晴らしい人へ